特別講演会 沖縄の雑草について

sumion

2012年03月04日 22:31

特別講演会 沖縄の雑草について

今日、3月4日は沖縄海洋博公園において特別講演会が開催されました。
講師は沖縄県農業研究センター 所長 髙江洲 賢文(よしふみ)氏です。
髙江洲氏は雑草の分野の博士であり今年度で退職されるため今回の講演になりました。

髙江洲氏は在職期間中雑草の研究に携わり多くの論文、学会での発表をされています。
また、サトウキビ等の畑作物の研究にも多くの功績を残されています。




100名ほどの参加者がいるようです。
雑草に関する皆さんの関心の高さがうかがえます。




このように実物も見せてもらいながらの講演でとても分かりやすかったです。
これはアワユキセンダングサだったかな。



こちらはタチスズメノヒエだったと思います。


ムラサキカタバミは子鱗茎(こりんけい)を作ってそれが畑を
耕すときに分解されて広がっていくそうです。
よく考えていますね。



宮古島のビデンス・ピローサ(センダングサ)の栽培状況です。
雑草だったのに体にいいということできれいな圃場にかん水施設も整ったところで
栽培されています。 面白い光景です。 
今後の雑草力(繁殖力など)がどう変化するのか興味があります。




いくつかの雑草の事例の紹介のあと雑草の拡散戦略の話があり30年前の沖縄の雑草の状況が
鹿児島でも起こっていて一年生のセンダングサが多年生のセンダングサに駆逐されているそうです。
これは植物にとって、進化なのでしょうかそれとも植物の多様性を脅かす環境破壊なのでしょうか・・・




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